玄冶店 濱田家 (日本橋人形町)
主人の会社が創立10周年をむかえ、日本橋人形町にある「玄冶店 濱田家」でお祝いをすることになりました。濱田家はミシュランで3ツ星を獲得している料亭です。
この機会を逃したら大変なので(笑)、私もなんとか頼み込んで1席ゲット~~~。
玄冶店(げんやだな)は、歌舞伎の「与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)」の舞台になった場所です。春日八郎の歌でも有名ですが、お富さんとばったり再会したお屋敷の跡地に建てられています。
台風15号が日本列島に近づいてきていましたが、東京はまだ風もなく、雨も小降りでした。タクシーで表門に着くと、大きな和傘を持った仲居さんがササッと迎えに来てくれました。さすが一流料亭ですね~。
まず控え室に通され、お茶を頂きました。しばらくしてからお部屋へ。
お部屋から見える中庭
まずはシャンパンで乾杯 (※お祝いということで女将さんがサービスしてくれました)
●先付け フォアグア羹 サーモン オクラ 美味出汁
渡り蟹 壬生菜 焼きシメジ キャビア 土佐酢ゼリー
素晴らしい味付けでした。土佐酢も残さず頂いちゃいました。
●椀盛 土瓶蒸し(鱧 松茸 結び三葉 酢橘)
裏白が敷かれた備前焼の土瓶にはススキが描かれてます。出汁は昆布が主体で、鰹は控えめでした。旬の松茸がたっぷり入っていました。
●造り 鮪 鯛 縞鯵
マグロの上に乗っているのは長芋と温泉卵の黄身です。
●八寸 (奥より)『かます小袖寿司』、『長芋 甘エビ 鮎子うるか和え』、『赤貝と菊菜の酢味噌和え』、『柿と枝豆の白和え』
この八寸、全てが素晴らしかったです。器も素敵。また食べたいわ~。
●焼き物 すずきの奉書焼き
すずき 塩煎り銀杏 松茸 焼き栗 かぼす
すずきの火の通し方が絶妙でした。甘く味付けされた栗も美味しかったです。
●合肴 賀茂茄子田楽 鴨味噌 白髪ネギ 茗荷 あられ柚子
いままで食べた中で最高のおナスです。うまく説明できませんが鴨味噌のお味も絶品。
●油物 鮑唐揚 海老 もみじパプリカ 青唐辛子 いちょう丸十 おろしちり酢
才巻海老の下に薄くスライスされたアワビの唐揚げが3枚あります。アワビは火を通したほうが柔らかく旨味も強くなりますね。これはうちでも是非やってみたいわ~。アワビ型の器も綺麗です。ちなみに丸十というのはサツマイモのことです。
●食事 松茸ご飯
自分で言うのもおこがましいですが、うちの松茸ご飯とそっくりの味付けでした。これで正解なんだわ~と妙に納得しながら頂きました。主人も同じ感想だったようです。
赤出汁
香の物
●水菓子 有の実(※梨のことです) 柿 ピオーネ ざくろ セルフィーユ
●甘味 しるこ
すでにお腹いっぱいだったにも関わらず、飲み干してしまいました。
ミシュランは和食店の星付けが変だなぁと思うことがよくあるのですが、こちらの三ツ星は納得できます。東京のしっかりとした味付けで、最初から最後まで美味しくいただけました。季節柄、松茸もふんだんに使われていて大満足。幸せな2時間半でした。
仲居さんのお話によると、お客さんは60代以上の方がほとんどだそうです。40代でも珍しいとおっしゃっていたので、全員30代というのは本当に珍しかったのかも。でも若くても決して居心地が悪いわけではないので、ご安心ください。女将さんも、若い方にもっと来ていただきたいんです、と力説されていました。
気軽に行けるお店ではありませんが、是非また別の季節に伺ってみたいです。
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